ムーブメント『#わたしは伊藤詩織氏を支持します 』-セカンドレイプって何?-

ムーブメント『#わたしは伊藤詩織氏を支持します 』-セカンドレイプって何?-

伊藤詩織氏とは誰のこと?

伊藤詩織さんは、フリーで活動されているジャーナリストです。そんな彼女は、2015年4月TBSワシントン支局長だった山口敬之氏と都内のおすし屋さんで仕事のことを話すために食事へ行ったところその後、タクシーで山口氏が滞在していたホテルに連れて行かれ、レイプ被害にあいました。

事件直後に被害届を提出したものの、証拠が十分でないとして不起訴となりましたが、再度民事控訴を起こし2019年12月18日、被害から4年の年月を超えて山口敬之氏から性行為を強要されたとして東京地方裁判所は、山口氏に330万円の賠償を求める判決を出し有罪が確定。

日本の強姦被害者のうち警察に届け出たのはわずか4% (2017年)。そんな中、伊藤詩織さんの戦いは多くの性暴力被害者に勇気を与えた瞬間でした。

性被害とセカンドレイプについて

さて、伊藤詩織さんは性的な暴力を受けたと公にした際「セカンドレイプ」にあいました。「セカンドレイプ」とはレイプなどの性的被害にあった人が、再度その被害に関連したことで傷つくことを指します。例えば性被害にあったと誰かに打ち明けて「その時どんな服着て他の?」「あなたも誘ったんじゃないの?」と被害者があたかも悪いかのような言動を浴びせられることはセカンドレイプにあたります。また伊藤詩織さんのように警察の事情聴取で犯罪が起きた時の状況を人形を使って再現しなければならなかったこと、漫画家が伊藤詩織さんの性被害をバカにするような絵を公開したこともセカンドレイプです。

今回のハッシュタグムーブメントの「#わたしは伊藤詩織氏を支持します」は性被害を訴えた伊藤詩織さんに対し「枕営業の失敗からくる恨み」などとう内容で漫画を描いた漫画家、そしてそれをリツイートした特定の2名に対する控訴を応援する動きです。SNSを通して伊藤詩織さんが不特定多数に誹謗中傷されるような絵を描き、拡散されたことに対して今まで一切の法的措置や罰則が取られてこなかったこと、セカンドレイプをOKとしてきたこれまでの社会に対して抗議しているものだとも捉えられます。

被害者に負担のない社会創るために

今の社会は、性被害にあった人が「被害にあった」と伝えにくい社会です。特にSNSは言いにくい社会の「原因」が見える化されてしまっています。今回の伊藤詩織さんに対する「枕営業だ。」などと事実とは全く異なるダイアログ(対話)が作られて見える化されてしまうことで、当事者は自分がもし性被害にあったことを周りに伝えたら「同じような反応をされるのではないか」と萎縮してしまいます。

性被害にあった人が被害にあったことを述べた後、必要な措置が取られ、普通の日常に戻って行けるのが理想です。今回の伊藤詩織さんの控訴は心ない言葉が飛び交い、セカンドレイプが当たり前にとなってしまっている現代社会に対して抗議するものでもあります。つまり「#わたしは伊藤詩織氏を支持します」に賛同することで「性被害者に対するセカンドレイプ」「SNSを通じた誹謗中傷」のない世界を伊藤詩織さんと共に願っているという意思表示になります。それがムーブメントでアクティビズムです。

もし共感するようであれば、今使っているSNSを活用して、より優しい社会を願う行動をしてみてもいいかもしれませんね。