新型コロナウイルスを通じた強制的な働き方改革 -これは、家庭内のジェンダーロール(性別役割分担)も見直すチャンスちゃう?-

新型コロナウイルスを通じた強制的な働き方改革 -これは、家庭内のジェンダーロール(性別役割分担)も見直すチャンスちゃう?-

強制的な働き方改革、得した人と大変やった人

2020年、日本の多くの企業が働き方改革を半ば強制的に行わなければならない状況になりました。

看護師や保育士など新型コロナの影響があるからといって、在宅ワークが実現できない人も多くいましたが、1日パソコンをカタカタする仕事の人は、「在宅ワーク」が推進されました。

(なんで今までやってくれへんかってん!やればできるんやないかい。という心のツッコミは置いておいて)

「やったぁ!在宅ワーク!(いっぱい寝れる!)」

と思った人と、

「やばい、やばすぎる!!!」

と思った人がいたと思います。

後者の「やばい、やばすぎる」にあたる人々は、エッセンシャルワーカーではないので保育所に子ども預けられない、または「学校はしばらく休校!」と言い渡された子育て世代の人たちです。

「コロナやし!在宅ね!」と世間は簡単に言いますが、本当にその恩恵を受けられた人はごく一部。また、とりわけ家事・育児関連の時間が男女で極端に違う日本では、「働きママ」が恐ろしいほど苦労したのではないかと思います。

(ちなみに、2016年時点女性の家事・育児時間は平均454分なのに対して、男性は83分。8時間男性が働いても1時間は休憩やし7時間=420分。まぁ男が働いて、女が専業主婦やったらどっこいどっこい。やけど、2016年時点の働き世帯のうち、664万世帯が片方無職、1129万世帯が共働きやから、共働きなのに家事・育児の負担も大きい女性が大勢いることがわかります。)

一人暮らしの人や、育児を他の人がやってくれた世帯の人々は遠隔ワークの恩恵を受けられたと思いますが、多くの子育て世帯はとても大変な思いをしたでしょう。

ロックダウン中、子どもがいるなか邪魔されず仕事をできた時間:女性は1時間、男性は3時間

さて The Institute for Fiscal Studies (IFS) and University College London (UCL) がイギリスにて3500世帯に対しインタビューを行いました。

これは、コロナウイルスの影響で仕事へ行けない中、家事・育児ともに分担どんな感じやった?という調査だったのですが、

たとえ両方が働いていたとしても「女性は邪魔されず仕事に集中できたのは1時間、男性は邪魔されず3時間集中できた」という結果でした。

唯一、男女平等に家事・育児の分担ができていたのが

「女性が働いていて、男性がコロナの影響で仕事を失っているパターン」のみ

(わろた。いや、笑えん。)

これはイギリスで行われた調査ですが、日本でも似たようなことが起きていたと想像します。

いや、でもこれはチャンスかもしらん

統計や調査結果を知ってしまうと、うわ〜まじか〜と思ってしまいますが、

いや、これは逆にジェンダーロール(性別役割分担)を見直すチャンスをコロナはくれたんちゃうかな、とも思います。

今まで見える化しずらかった家事・育児の時間や内容をパートナーは在宅を通してやっと知れた/見えたんちゃうかなーと。

「うちは家事・育児は女性で、稼ぐのは男性で成り立ってるんで、全然この状況に文句ありません。」と両者思っている家庭は本当にそのままで全く問題ないと思うのですが、

やはり「働く」と「家事・育児」の両立に苦しんでる女性はそれなりにいると思います。

「全然パートナーに伝え方わからん、てかなんで自分もこんな忙しいんかわからん。」といった感じで家事・育児をチャキチャキこなしてしまっている、あるいは気づいたらやってしまっている人も多いと思います。

コロナでstay home (stuck home)だと思うので、この際パートナーと家事・育児の分担について話し合うのはどうでしょう?

各家庭で発生している家事・育児のリストを作り現状誰がやっているか書き出してみましょう。そしてどう分担したらお互いハッピーになるか考えてみてください。

ピンチは、チャンス!チャンスをお見逃しなく。

ナッツ。xxx