貝印のポスター#剃るに自由を-10代が特に剃るに対する束縛感を感じている-
- 2020.08.23
- アクティビズム/ Activism
- アクティビズム, 多様性, 表現

貝印のポスターが時代の先をいっている
Twitterでバズっている貝印のポスター。
正直「貝印ってどこやっけ」となってしまったけど、知りたくてわざわざ別タブを開いてググった。
創業、1908(明治41)年 6月!!!老舗やん!!
しかもポスターにバーチャルヒューマンを使っているとか、、
全然気がつかなかった!
そしてバーチャルヒューマンを選んだ理由も素敵。
「特定の人間のモデルだと、その人自身の思想が広告のメッセージに影響してしまう。今回のモデルは、『外見にコンプレックスを抱える人たちに寄り添い、声に出せない思いを代弁する存在』にしたかったのです。それはバーチャルヒューマンだからこそ表現できると考えました」(畑谷さん)
HuffingtonPostより
ポスターを見れば見るほど、知れば知るほどファンになりそうやけど、
今日は、なぜ共感や感動を生んだのかについて考えてみます。
最近のYoutube広告脅迫的すぎる説
最近、Youtubeを観ると必ず出てくる広告が:
ダイエットまたは、脱毛。
しかも、シナリオは絶対に
太ってるから、または脱毛していないから
パートナーにフラれる。
本当にうっとおしいな、って毎回思うんやけど
きっとこれを観て「痩せなきゃ!脱毛しなきゃ!」と
思ってしまう女性が一定層おるから出してるんやろな。
なんか本当に「脅迫的」なんよね。
しかもさ、万が一広告が言っているようなこと
日常的に友達との会話やパートナーとの会話で出てきていたら
心折れて、自分の思い、考えとは別に広告の思う壺に行動する可能性だってある。
なんか人の心配を過度に煽る系のCMってほんと卑怯やなって思う。
けど、そんなことを言いづらい世の中に対して、貝印は:
「ムダ毛を気にしない女の子もカッコいいし、
ツルツルな男の子もステキだと思う。
ファッションも生き方も好きに選べる私たちは、
毛の剃り方だってもっと自由でいい。」
と勇気を与えてくれている。
そして何よりも選択の自由を強調してくれていることが共感ポイント。
剃りたい人はそればいい、剃りたくな人はそらんでいい。
そして他人は、あーだこーだ言うなとね。
剃毛や脱毛に対する考え方に束縛感や違和感を感じる人が36.5%

統計をみても分かるように15歳〜39歳の男女600人のうち、おおよそ3割が剃毛、脱毛に対する社会の風潮を不思議に思っている。
特に面白い点(そして嬉しい点)は10代の女性のほぼ半数がそのように感じていること。
きっと今の10代は一つの「あたりまえ」に束縛されず、
個性やダイバーシティーを尊重することが「あたりまえ」な世代なのかもしれない。
世代の価値観、社会の価値観は時代とともに変わっていくけど、
今は「美」の定義が多様になっている。
そんなことを象徴するポスターでもある。
脅迫感のない広告、多様性を重んじる広告が今後増えていくかもしれない。
ちょっとワクワクする未来だなって個人的に思うよ。
ちなみに私は脇だけ脱毛、あとは適当派です。(え、聞いてない?)
ほなね!ナッツ。
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