『逆セクハラ?』男性でも、女性でもセクハラ受けたら「セクハラ」やと思うけど。
- 2020.09.06
- ヘルス/ Health
- ジェンダー, ハラスメント

セクシャル・ハラスメントとは?
セクシャルハラスメント。
きっと今や日常的に職場などで出てくるワードになったと思うけど、
初めて世に『セクシャルハラスメント』という言葉が登場したのは1970年代。
セクシャルハラスメントは:
・職場などで、相手の意思に反して不快や不安な状態に追い込む性的な言動のこと。
・主に次の2つの種類がある。
①対価型セクシャルハラスメント:職場等における立場や階級の上下関係を利用して、下位にあるものに対する性的な言動を行う(強要する)ケース等を指す。
②環境型セクシャルハラスメント:直接的な言動等は無い場合であっても、性的なイメージを髣髴させるポスターの掲示など、職場環境の悪化を通して性的な嫌がらせが発生してしまうケース等を指す。
コトバンク
日本については、2007年から施行された男女雇用機会均等法の改正で、
職場でセクシュアルハラスメント防止の措置をとらなければならないと規定されました。
日本では『逆セクハラ』って言うらしいけど・・・
さて、「セクハラ」と聞くと何を思い浮かべます?
男性が女性に対して行う性的な嫌がらせ?
いや・いや・いや!
男性が女性に対してでも、女性が男性に対してでも、女性が女性に対してでも、男性が男性に対してでも、それが相手に性的な不快な思いわせるのあれば
立派なセクハラ!!
だから「逆セクハラ」ってなんや!!

『逆セクハラ』という表現が当たり前になってしまうことで、
私が懸念することは、「セクハラは通常女性が男性から受けるもの」という固定観念ができてしまうこと。
この固定観念で女性から男性へのセクハラ意外、例えば女性から女性、男性から男性も言いにくくなるんじゃないかなぁ・・・と思う。
実際、例えば女性が女性に対し職場で「胸でかいよね!」とか、男性が男性に向けて「まだ彼女できてないのかよ〜」言ってたらそれは「セクハラ」やからね。
言葉から推測する固定観念
輸入された言葉は、意味が曖昧になったり、元とは違う使われ方をしてしまったり。
しかし、逆に輸入された言葉がどのように使われているかを分析することで、その社会の固定観念が浮き彫りにすることもできちゃう。
今回は「逆セクハラ」というワードから、日本ではセクハラは「男性から女性」に対するものだという意識なあることがなんとなく読み取れたけど、
みなさんの日常ではどうでしょう?
日本労働組合が2019年に発表した調査では375人(男性176名、女性199名)中26.7%がセクシャルハラスメントを受けたことがあると回答し、男性においては176名のうち14.2%が該当。
「セクシャルハラスメントは男性から女性」と思い込んでいると、気がつかないうちに加害者・傍観者になってしまうので、
そうならないためにも、改めてセクシャルハラスメントは「逆」なんていうワードをつけずに表現してみてください。
そうすれば、自分の周りから少しずつ意識が変わるはず。
では、今日はここまで。
ほなね!ナッツ。
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