70.6%が選択的夫婦別姓に賛成!-なぜ別姓にしたいのか考えてみた-
- 2020.11.19
- アクティビズム/ Activism
- 社会構造

7000人に対するアンケートで7割が賛成!
選択的夫婦別姓・全国陳情アクションが夫婦別姓の意識調査の結果を発表しました。
なんと、驚くことに20代-50代 7000人へアンケートを取ったところ70.6%が賛成とのこと。
あれ?なんとなく、日本はまだまだ「苗字一緒がいい!」という人多いイメージでだったけど?なんて人も多いのでは。
アンケート内容も見てみましたが、いたってシンプル:
設問1:「結婚の際の姓のあり方」についてあなたのお考えに一番近いものをお選び下さい。
①自分は夫婦同姓がよい。他の夫婦も同姓であるべきだ。
②自分は夫婦同姓がよい。他の夫婦は同姓でも別姓でも構わない。
③自分は夫婦別姓が選べるとよい。他の夫婦は同姓でも別姓でも構わない。
④その他、わからない
設問2:設問1を選んだ理由(自由記入)
設問3:別姓が選べないために結婚を諦めたことや、事実婚にしたことがありますか。
①ある ②ない
(https://chinjyo-action.com/47prefectures-survey/より)
①あるいは、②を選んだ人が「賛成」としてカウントされているようです。
選択的夫婦別姓とは?
選択的夫婦別姓ってどゆこと?
選択的夫婦別姓制度とは・・・
現在は男女が結婚するときは、全ての夫婦は必ず同じ姓(名字)を名乗らなければならないことになっています。そして現実には、男性の姓を選び、女性が改姓する例が圧倒的多数(96%)です。ところが女性の社会進出等に伴い、改姓による社会的な不便・不利益を指摘されてきたことなどを背景に、「選択的夫婦別姓制度」の導入を求める意見があります。 選択的夫婦別姓制度とは、「夫婦は同じ姓を名乗る」という現在の制度に加えて、「希望する夫婦が結婚後にそれぞれの結婚前の姓を名乗ることも認める」というものです。
選択的夫婦別姓・全国陳情アクションより
つまり簡単に言えば、
苗字を一緒にしたい人はしたらいいよ〜。
苗字バラバラがいいな〜って人もそれでいいよ〜。
といった感じです。
大事なのは「選択肢がある!」ということ。
別姓だと助かる!その理由は?
別姓だと、そもそも楽なことが多いです。
結婚して苗字を変えた後、バタバタと様々な付随的に変更しなければいけないものが沢山あります。
例えば・・・
転出届け
印鑑登録
住民票
パスポート
クレジットカード
名刺
保険書
などなど。
加えて、変更できないものも沢山ありますよね。
例えば・・・
卒業証書
研究論文執筆名
トロフィー
など。
変更できないものに限っては自分の実績と紐付いてしまうものが多く厄介です。
そもそもアイデンテティーの問題も
加えて、私たちは生まれてから親の苗字で生きてきています。
それが自分のアイデンテティーとなっているのに、
急に新しい苗字になっても自分のことだと認識できない、自分じゃないという感覚に陥ってしまってもおかしくないと思います。
しかも今の日本だとある種「強制」。
男性か女性かのどちらかが(大体女性ですが)苗字を変えなければいけない。
最近は結婚後、職場で旧姓を使わせてくれる「先進的な」企業もいますが、職場に左右されるのもなんだかアンフェアーな話ですよね。
苗字を変えなくていいのであれば、自分が自分のままでいれるというメリットも人によってはあるかもしれません。
「選択的」夫婦別姓である
上記でも述べたように「選択的」夫婦別姓であるため、苗字を一緒にしたい人はできますし、したくない人はしなくていい、とってもシンプルな話です。
しかし、反対派には「ややこしくなる」だの「日本がおかしくなる」だの言っている人もいます。
しかし、世界のマジョリティーが夫婦別姓が可能な状態であり、別姓だから国がおかしくなったという報告も特にありません。
新しいものを受け入れる時、反発というのは必ず起きますが今回のこの流れに沿って夫婦別姓が数年後に実現したとしたらオープンマインドで新しい時代を築きたいものです。
ナッツ。
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