人身取引とは?-『人身取引』をテーマとした映画4本ご紹介-

人身取引とは?-『人身取引』をテーマとした映画4本ご紹介-

人身取引とは

現代の奴隷制とも言われている人身取引。

遠い世界の話のように聞こえるかもしれませんが、実は先進国、途上国でも被害は起きていて

2018年時点では、Walk Free Foundationの『2018 Global Slavery Index』によると、世界中の人身取引の被害者数は4030万人と推定されています。

人身取引とは:

「人身取引」とは、搾取の目的で、暴力その他の形態の強制力による脅迫若しくはその行使、誘拐、詐欺、欺もう、権力の濫用若しくはぜい弱な立場に乗ずること又は他の者を支配下に置く者の同意を得る目的で行われる金銭若しくは利益の授受の手段を用いて、人を獲得し、輸送し、引き渡し、蔵匿し、又は収受することをいう。搾取には、少なくとも、他の者を売春させて搾取することその他の形態の性的搾取、強制的な労働若しくは役務の提供、奴隷化若しくはこれに類する行為、隷属又は臓器の摘出を含める。

「人身取引(性的サービスや労働の強要等)」とは

ただ、『人身取引』が身近な課題だと言われてもよくわからない、、

そう感じてしまうのも仕方がありません。「見えないところ」で起きている課題なので想像もつかないという人は実際多いです。

そんな時、課題の入り口として私は映画をお勧めすることがあります。映画の世界という少しフィクションが入り、ドラマチックに描かれていますが、なぜ被害にあってしまうのか、社会の背景はなんなのか、と考えるにはとてもいいきっかけになるためです。

今日、ご紹介する映画の国の設定は、アメリカ、ナイジェリア、オーストリア、そしてインド。先進国と途上国の課題を知ってもらうために両方をピックアップしてみました。

人身取引をテーマにした映画

◎アメリカの人身取引を描く “Eden”

キム・チョンさんが18歳の時に人身取引被害に遭われた話を元に作られた映画Eden. 映画では主人公の女性はバーで声をかけてきた男性に騙され人身取引の被害者となってしまうが、実際にキムさんも当時の”彼氏”に騙され人取引の被害にあっている。

◎ナイジェリアの人身取引を描く “AZALI”

地方で育った貧しいナイジェリア人の女の子が主人公の映画。母親が親戚に「娘を首都で働かせたらどうか」という話を持ちかけられ、気づかないうちに人身取引に娘が巻き込まれてしまう。

◎オーストリアの人身取引を描く “JOY”

ナイジェリアからヨーロッパへ仕事を探しに渡ってきた女性達を描く映画 “Joy”. 一見出稼ぎのように見えるが、立派な人身取引であり一度ループにはまってしまうとなかなか抜け出せないことが描かれている。

◎インドの人身取引を舞台とする “SOLD”

ネパールの村で生まれた女の子が人身売買の被害にあい、インドの売春宿で働くことになる。性感染症にかかり追い出される女の子や無理やり中絶させられる女の子など、人身取引後、売春宿で起きる人権侵害などにも触れている映画。

観る前の注意事項

さて、どの映画から観ようか?と思いを巡らせているかと思いますが、注意事項が何点かあります。

【注意事項】

(1)ドキュメンタリーではないため、描かれているもの全てを鵜呑みにしないでください。どれも存在する人身取引の課題をベースにしたフィクション映画です。

(2)かなりリアルな性的シーンがどの映画にもあります。トリガーになる可能性(嫌なことを思い出してしまう)、トラウマになってしまう可能性があるので無理をしないでください。

(3)今回取り上げている映画は全て日本の外を舞台としていますが、日本にも人身取引の課題は存在します。自分の身近で起きている問題であることを知ってください。

映画を軸に課題について考える、話す、調べるなどの行動につながると嬉しいなと思います。

ナッツ。