『RBG最強の85才』をNetflixで観て感じたルース・ベイダー・ギンズバーグの最強すぎるキャラクター

『RBG最強の85才』をNetflixで観て感じたルース・ベイダー・ギンズバーグの最強すぎるキャラクター

ルース・ベイダー・ギンズバーグとは?

ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏は米連邦最高裁判所の元最高裁判事です。

アメリカで歴代2人目の女性判事であった彼女は1933年にニューヨーク・ブルックリンのユダヤ人家庭に生まれました。厳しい母親の元で育てられた彼女は母親から「”淑女であれ”、”自立した人間であれ”(Be a lady, be independant)」を心に留め、ルースが生きていた時代の女性像とは真逆の人物として進化していったようです。

アメリカ自由人権協会(ACLU)による女性の権利プロジェクトの立ち上げ貢献したほか、弁護士として性差別の裁判にも大きな功績を残しました。

そんな彼女に関するドキュメンタリー『RBG 最強の85才』を今Netflixで観ることができるのですが、ジェンダー平等の推進、そしてフェミニストである彼女の立ち振る舞いに感動し、今日はそのことについてまとめてみました。

しばしジェンダー平等の推進やフェミニズム活動の中で、私たちは考え方が異なる人とバチバチしてしまうことがあると思いますが、ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏の振る舞いから学べることが多くあるのではないかと思います。

ルース氏のキャラクター分析

分析①:一般的な女性像破壊する振る舞い

淡々とした口調、そして変わらない表情。ルース氏は母親から「Be a lady」と言われ育てられましたが、この言葉は「女性らしくしなさい」ではなく「感情に振り回されないように」という意味であったようです。ルース氏は弁護士としても、判事としても、そして登壇する際も常にポーカーフェイス。一見女性は笑顔が武器と言われてしまいそうですが、彼女は動揺しない、感情的にならないフェアな人物としてキャラクターを演じきったという印象を受けます。自然とそしている可能性もありますがどんな人間にも感情はあります。まだまだ男性主義であった当時のアメリカで戦うために身につけた防御術、そして女性像の破壊だったのではないかと思いました。

分析②:人の心を動かす言葉を知っている

ルース氏は多くの名言を残していますが、弁護士や判事として活躍する中、「人に伝え、心を揺さぶる」を常に意識し、言葉一つ一つに拘っていた印象を受けます。これは目には見えない「不平等」「差別」を言葉にして見える化し、当事者ではないもっとも権力のある白人男性に聞く耳を持ってもらうための彼女戦略であったように思います。正論を語っても聞いてもらえなければ意味がない、耳を傾けてもらえなければ、自分ごととして捉えてもらえなければ何も変わらないという「社会へ変革をもたらす」ことの性質をすごく理解しているように映りました。

分析③:敵とも仲良くなれる人間力

最高裁判事の中でリベラル派であった彼女は、保守派である判事とも仲が良く趣味などを一緒に楽しむこともあったようです。反対意見を持った人と話は合わない、一緒にいても気分を害すると思ってしまうのが人間だと思いますが、自分と真逆の思想を持つ人間とも付き合える彼女は本質的に「多様性」を体現していたという印象を受けます。多様性を自らが体現し、自分と異なる意見を持つ人にも耳を向けその人の人間的な部分に目を向けられる人間力には圧倒されます。

分析④:ユーモアをちょいちょい挟んでくる

真面目な話、そしてとてもリアルな社会課題と向き合っているルース氏ですが公演などでの場では、真面目に社会問題を伝えながらも多くのユーモアを間に挟み会場を笑いに包んでいました。夫であるマーティン・デビッド・ギンズバーグがおちゃらけキャラで知られていましたが、その会話力を引き継いだのか、真面目な印象とは真逆のトーク力を彼女は持っていると感じました。真面目で真顔キャラだからこそ、急に挟む冗談が余計に面白く感じますが、そんな彼女のお茶目な一面も年齢層を問わずファンがつく理由だと感じました。

分析⑤:どんなに権力を持った立場になっても謝れる

ルース氏が判事として任務がある中、ドナルド・トランプ氏が大統領として立候補する前に「彼は偽物だ(He is fake)」というコメントし問題になりました。国の最高裁判所の判事である彼女は常に中立的な存在でなければならないからです。後日、この事故的発言についてルース氏はしっかり謝罪をしています。どんなに権力や知名度をつけても、間違えてしまうことは人間なのであります。そんな時、誠意を持って謝罪をするという彼女の姿は、ある種ルース氏も人間であること、そして誰しも失敗はあるということを身をもって示してくれたと感じました。

多様性を推進する理想の人物

ジェンダー平等のアクティビズムの中で、しばし私たちは感情的になってしまったり、反対意見を持っている人を排除してしまうことがあります。しかし、ルース氏の人物像を通じて、多様性を推進するため際のヒントが多く隠されたように思います。

人間らしい対話と伝える努力、そしてユーモアと人間力を兼ね備え、時には失敗をするそんな人物であったからこそルース氏は多くの共感を呼び世代を超えた影響力を持ったように私は思いました。

もちろんフェミニスト像というのは多様でいいと思います。ただルースのようにこれまでに出会えなかったロールモデルがいることで救われる人も多くいると思います。

ぜひ『RBG 最強の85才』観てくださいね!

ナッツ。