【ジェンダー学超入門】ジェンダー視点を持つってどういうこと?
- 2021.05.16
- ジェンダー/ Gender
- ジェンダー学, ジェンダー視点, 多様性

ジェンダー視点?って何
ジェンダー、ジェンダー、ジェンダー、
ジェンダーって何・・・そう思っている人は、あなただけではありません。
急にジェンダーというワードが当たり前に使われる世の中になりましたが、外来語で、イマイチ意味がピンときていない人も沢山います。
『ジェンダー平等って何?-聞かれた時の答え方』でも書きましたが、
「ジェンダー」とは、社会が作ってきた性、社会が性別に対して「あたりまえ」とする像 です。
え、じゃあ、ジェンダー視点とは??
ジェンダー視点とは、社会が作ってきた性、社会がある性別に対して持っている偏見に気がつく、あるいは逆に性別に対して見落としている視点を包括することを、ジェンダー視点を持つことです。
例えばこんな時、こんな視点があったらいいよね
例えばジェンダー視点をこんな時に持っていたらより、多くの人を包括できます。
例1) 人材採用に時に・・・
女性だから、妊娠してすぐ辞めそうと決めつけていないか
女性にだけ、今後の人生プラン(結婚や出産など)について聞いていないか
総合職として採用しているのが男性ばかりになっていないか
例2) 新たにCMを作るとなったら・・・
過剰な男性像・女性像を押し付けていないか
LGBTQI+の人が不快になるような表現をしていないか
女性は若い方がいい、細い方がいい、白い方がいいと不必要に押し付けていないか
例3) 防災グッズをシェルターにストックするとしたら・・・
妊娠中の人が、授乳できるような敷居セットがあるか
生理用ナプキンなどを捨てるための黒い袋が準備されているか
レイプ事件などを防ぐための懐中電灯やランタンがあるか
上記はとても簡単な例ですが、これら事例のように、普段気に求めていないこと・思い込みを、改めて見直す、分析することはジェンダー視点を持つということです。
結局自分一人で沢山の視点を持つのは無理
ジェンダー視点持って仕事するぞ!普段の生活を見直すぞ!
というのは、素晴らしい志ですが、残念ながら、多くの場合一人で沢山の視点を持つことはとても難しいです。
ひとくくりに、男性・女性と言っても、ライフステージや属性によってニーズは異なり、それらを一人で想像し補うことはとても困難です。
リーダーが一人で決め事するのではなく、多様性のあるチームで、より多くの視点を持ち寄りことがジェンダー視点を取り込む際には重要であると考えます。
是非、様々な背景の人を集めて、ジェンダー視点を持ち寄りよりいいプロジェクト、活動にしてもらえたらいいなと思います。
ナッツ。
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