JPO (Junior Professional Officer)受験ログ -ナッツはGender Officerになれるのか?!-

JPO (Junior Professional Officer)受験ログ -ナッツはGender Officerになれるのか?!-

国連職員の登竜門を受験してみた

こんにちは、ナッツです。

国連職員の登竜門と言われるJPO(Junior Professional Officer)を受験してみました。

もう、三行目でネタバラシするけど、うぉい!!

合格したぜ⭐︎

合格という表現が正しいのかよくわからんけど、派遣されることが決まりました★

私がエントリーしたのは2022年度バッチなので、正直もう1年前、、、記憶が定かじゃないところもありつつ、私の経験や気持ちを記録に残しておきたいと思います。ちなみに私は念願のGender Officerとして派遣されます。

JPOはリアル1年かかる、壮大な転職活動、もはや人生プロジェクトなので私の経験が誰かの参考になれば嬉しいです。

ちなみに私は、外務省選考枠(not 国際機関選考枠)です。(派遣先機関によって枠組みが変わるので、細かな情報は外務省にHPで確認してくださいね⭐︎オンライン説明会とかも開催されていると思うので参加すると有意義かも!)

大きな流れはこんな感じ

2月 JPO試験事前登録

3月 応募書類の提出

4月 書類通過の連絡届く、ライティングの試験

5月 外務省と面接

6月 Waiting…(ただひたすら待つ。)

7月 外務省選考結果が届く

8月 Waiting…(ただひたすら待つ。)

9月 Waiting…(ただひたすら待つ。)

10月 派遣先機関と面接

11月 派遣先機関から受け入れ通知届く

12月 Offer Letter届く

1月 派遣手続きなう。←イマココ

いやー、まさか、こんなに時間がかかるとは知らず(←事前にしっかり情報収集せえへんから)、気づけば年越していました笑。

でも逆に知ってたら気が遠くなるから私は知らなくてよかったかも、なんて思ったり。

書類・レター・面接準備について

多分、一番気になるのは受験に向けた準備やと思います。

大きくは ①履歴書系 ②レター系 ③面接系の準備があり、私は自信がなかったので、それなりにしっかり時間をかけて準備したし、相当周りの力を借りました。

 履歴書系 

英文のCV、日本語の履歴書、P-11という国連の職歴フォーマットの3つを提出する必要があります。英文のCVだけフォーマットが確か決まっていなくて、日本語とP-11は指定のフォーマットに必要な情報を入れていくイメージです。確か私は英文のCVから取り掛かったかな。過去に何度かCVは作成していたのでそれらを土台に作成しました。

個人的に書類作成で一番大事な力は、

友達や知人に「CV見せてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」とお願いする力と、

自分のCVを友達や知り合いに「中身確認してぇぇぇぇぇぇ!!!!」と頼る力だと思いました。

私のために時間使ってもらうなんて申し訳ない〜、っていうか私のしょうもないCVを見せるのも恥ずかしい〜って

思うかもしれないけど、(私も思ってた、でも相当勇気を振り絞ってお願い+頼った)思っている以上に周りは優しいです。頼りましょう。そして頼った分将来誰かに返してあげればOKです。(って言い聞かせる。)

CV作成は、恐らく1ヶ月はかかって、というのも普通に平日は仕事をしていたのでなかなか手が回らず土日に作成するって感じで、しかも3~4人に内容を確認してもらっていたので、ドラフトv1, v2, v3, v4と、1ヶ月のうちに何枚ものCVドラフトができました(笑)ちなみに私は相当自信がなかったので、CV作成オンラインコース(←今考えるとお金がもったいなかったなって感じやけど。)とかも受けました(笑)。

今の私が、当時の私へCV作成についてアドバイスしてあげるならば、こんな感じかな

● Role (職務)、Task(実施内容・担当案件など)、Achievement (成果)は分けて書くとわかりやすい

● 他人が見てもわかりやすい成果・規模感(数字など)を入れる

● 応募するポジションのJob Descriptionを読み込みキーワードを拾う、そしてキーワードに関連した経験を書く

● 求められているCompetencyを持ち合わせていることが伝わるように作る

● 英文と和文とP-11の一貫性を保ちながら作成

● 転職・部署異動等変動が多いキャリアなので「いつ・どこへ」移動したのかメモしておく(←意外と忘れる)

 レター系  

レターはカバーレターとモーティベーションレターの2つがあります。

せやねん、せやねん。2つもあるねん。

正直、「何がちゃうねん?!」とめちゃめちゃ悩みました。色んな人の話を聞いて、調べてみて、自分なりに出した結論は、

●カバーレター:これまでの経験は応募しようとしているポジションとめちゃめちゃ関連しているし、必要なスキルもついてるし、competencyも備わっているんです!!と論理的に読み手へアピール(私以外にこんなにぴったりな人材いないでしょ?!って感じ)

●モーティベーションレター:これまでの経験を根拠に自分の熱意(組織への、ポジションへの、そして課題解決に対しての)を読み手へアピール(私こんなにもコミットしているんですーーー!!って感じ)

ですが、持論なのであまり間に受けず、自分の答えを導いてほしいなと思います。さっぱりした書き方が必要だけど、同時に私それなりに文章能力あるのよ、ってことをアピールする必要もあるので、やっぱりここも、他人に頼る勇気を持って、友達や知人に内容を確認してもらいアドバイスしてもらうのが有効じゃないかなって思います。

私はちなみにドラフトにすらならなかった、ボツレターがgoogle driveで眠っています(笑)。一発で書けるもんじゃないから、時間に余裕を持って書いてみてね。

 面接系 

面接は外務省選考枠の場合、外務省との面接と派遣先機関との面接があります。

準備としては、Competency based interviewに寄せて質問を自分で作り、回答を書き出すということをしていました。

正直、準備した質問はほぼ当たらず(オワター!!)でしたが

作っていた回答を応用して面接に答えることができたので、たとえ自分が作った質問が大幅に外れていたとしても作る意義はあると思います。ちなみに受けた質問は記載しないことにしました。というのも過去に質問に引っ張られすぎて準備しても私みたいに(オワター!!)ってなるだけだから、、、

準備の方向性だけ示すとしたら、

●自分の経歴をわかりやすく説明する準備

●CVに書いてある経験1つ1つのサマリー(例えば、案件内容、自分の役割、達成・失敗したことなど)

●自分の専門分野のケーススタディーを何ネタか頭に入れておく

●自分の専門分野でよく使われるフレームワーク(例えばジェンダーであれば、transformative approachやmale engagement, gender mainstreaming)を把握、説明できるように(これも自分の経験やケーススタディを頭に入れておく必要あり)

●派遣先として希望している機関・ポジションを選んだ理由(なぜあなたが適任かもアピールできるように)

●Competency basedのインタビューであった場合、求められているcompetencyに関連した経験を説明できるように(ちなみに私は外務省も派遣先機関ともcompetency basedのインタビューはされませんでした、、あるいは私が気づいてないだけかも。。。)

あくまでも私の経験なので、この記事以外にも色々と情報収集し、JPO経験者の話を聞くことをお勧めします。

インタビューの練習も他者とやることがもちろん一番ですが、私は勇気が出ず人に頼れなかったので(←おいw)自分の部屋で声に出して答える練習をしていました。

個人的な感想

国際開発の世界に飛び込んではや、5年、開発コンサルも経験したし、JICAも経験したし、次はJPO受けてみようかしらと、思いつきのように申し込んだ2022年2月。

一生懸命に受験したらダサいんじゃないかと、厨二病みたいなことを思い、周りには「まぁ、なんとなく出してみたよ(スカし顔)」みたいなテンションで話していた自分がいます。

なんで厨二病になっていたかというと、国際協力の世界に入って色んなことを経験して、ODAは非効率だーとか、国連は何もできないーとか、ESG投資だーとか、色んな人の、色んな考えに、5年間触れた結果、「あたいはどうしたらいいんだ?」と悩んでいたからです。でも今思うのは、悩んでてもいいから、JPOちょっとでも気になるのであれば、とりあえず書類は準備して、受験しながら自分の中で、国連で働く理由を腑に落とせたらいいんじゃないかな。チャレンジするのはタダなんで(←関西人)

あと、JPO受験は、周りに頼る勇気を!と書きましたが、周りに頼れば頼るほど、相反するアドバイスをもらったりします。AさんとBさんが言っていること、MAGYAKUUUU(真逆)ううううううう、、、、、!ってなったら、その時は自分で考え、答えを導くことが重要だと思いました。ある意味どっちも正解なので。

最後に、CVの準備も、レターの準備も、面接の準備も、私は心が次第にすり減りました。永遠に改善できてしまうからね。なので一日○時間だけ取り組むって決めちゃった方が効率的、精神衛生的にも良きです。

ほな、今日はここまで。誰かのヒントになれば幸いです!

ナッツでした!